これから「仙北インターナショナルドローンフィルムフェスティバル2023」受賞作品の発表を行います。
発表に先立ち、開催の挨拶をさせていただきます。
開催挨拶Greeting
実行委員長(仙北市長)
秋田県仙北市は2015年に国家戦略特区の指定以降、ドローンの活用等の様々な分野で近未来技術の社会実装に取り組んでいます。そのような仙北市で始まった当フェスティバルは毎年世界中から多くの作品が寄せられ、素晴らしい映像に出会える映像祭へと発展してきました。今年の作品もドローンの空撮技術、映像の編集技術の進歩に大変驚かされる内容でした。世界中のクリエイターの皆様の益々のご活躍と、近未来技術の更なる発展を祈念します。
後援代表挨拶
総務省東北総合通信局 局長
「仙北インターナショナルドローンフィルムフェスティバル2023」の開催、心からお祝い申し上げます。今回、紹介されるドローンからの映像は、国内外から生まれた様々な魅力を伝えてくれるもので、独創性あふれるたくさんの作品が拝見できることを非常に楽しみにしております。フェスティバルの成功と、こうした先進的・創造的な取組を通じて仙北市様が益々の発展を遂げられますことを心から祈念いたします。
続いて、今回の審査員をご紹介します。
審査員Judge
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審査員長
イノマタトシ(猪股敏郎)Toshi Inomata映像作家テレビコマーシャルからTV番組、映画、WEB-Movie、PVまで幅広く映像の監督を手がけ活躍。映画「OYAKO present for the future」でInternational Film Award Berlin Best Documentary 受賞。NHK World「Forbidden Kyoto(禁断の京都)Life as a TAYU -DIVA Beyond Geisha」でシカゴ映画祭テレビ部門銀賞受賞。アメリカでドローン撮影を学び、2015年からドローン映像を取り入れた作品を多数監督。 近作、映画「 MIKOSHI GUY 祭の男 」。
審査員
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飯倉 宏治Koji Iigura秋田公立美術大学 大学院複合芸術研究科 教授
コンピュータグラフィックスの研究と関連するソフトウェアの開発に従事。マイクロソフト等に勤務し 2011 年より大学教員。2017 年 4 月より現職。博士(情報学)。ソニーミュージックエンタテインメント主催 Digital Entertainment Program’96 や、日本リモートセンシング学会学会賞(論文賞)などを受賞。
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小田野 直光Naoteru Odano仙北市 観光文化スポーツ部長
ドローン等の近未来技術実証特区に指定されている仙北市で、近未来技術の実装に取り組んできた。現在は、観光振興やグリーンツーリズム、文化財保護行政等に取り組んでいる。
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工藤 博昭Hiroaki KudoNHK秋田放送局 コンテンツセンター長
1994年NHK入局。記者として、東日本大震災など主に東北の災害や農業、行政などを中心に取材。現在は、NHK秋田放送局の報道や番組などコンテンツ全般を統括。
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松田 洋二Youji Matuda総務省東北総合通信局 放送部有線放送課長
1981年、郵政省東北電波監理局入局(現総務省東北総合通信局)。以降、東北局と東海局管内にて、放送分野をはじめとした無線局の許認可や情報通信技術の普及・促進、情報通信分野の研究開発の支援等に従事。2023年より現職。
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栗城 宏Hiroshi Kuriki劇団わらび座 脚本・演出家
1986年、劇団わらび座に入座。8年間役者として舞台で活動した後、劇団の文芸班に所属し、わらび座内外の多くの作・演出を手がける。 2014年「第29回国民文化祭・秋田2014」の開会式・オープニングフェスティバルの脚本演出を手がけ、同年、演劇部門で秋田県芸術選奨を受賞。
それではいよいよ受賞作品の発表です!
最初に「新人賞」を発表します。
受賞作品発表Latest Award
提供: (株)くまがい印刷
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武藤 信子 さん
Nobuko Muto(静岡県)ドローン歴:約3年
総飛行時間:約20時間
使用機体:DJI Mavic 2 Pro
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コロナで旅行できない時期、静岡の魅力を伝えたくて少しずつドローン映像を交えて発信し始めました。静岡に住んでいるのに「夢の吊り橋」や「黄金の茶の間」等々行った事がない場所が多く、素敵な景色に感動しました。 技術はまだまだですが、青と緑いっぱいの心癒される静岡をドローンによる上からの景色も含めて皆様にお伝えしたいです。そしてぜひ、静岡にいらしてあなたのお気に入りの静岡を発見してください。
新人賞の受賞おめでとうございます。審査では、アイディアと独創性を感じる作品として将来性を高く評価されました。今回、観光プロモーションの映像として、青と緑いっぱいの心癒される静岡の景勝地を旅しているような、ストーリー性のある映像として上手くまとめあげられていました。これからもドローン映像をたくさん撮っていただき、素敵な作品を制作される事を楽しみにしています。
武藤様、誠におめでとうございます!
続いて「仙北市長賞」の発表です。
提供:仙北市
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広田 健人 さん
Kento Hirota(大阪府)ドローン歴:約4年
総飛行時間:約500時間
使用機体:DJI MAVIC3、DJI AIR2S GEPRC iFlight
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日本の粋な文化の一つでもある「春夏秋冬」。 2年間にわたり日本中を旅してドローン撮影を行い、魅力あふれる四季折々の風景をダイナミックに表現しました。「春は桜と日本建造物、夏は山と海、秋は花火と紅葉、冬は雪と滝」といった1年の中での異なった季節の移ろいを情緒豊かに感じていただけることでしょう。 ぜひ、季節ごとの美しい空の景色をご覧ください。
今回は本当にどの作品も優れており、力作ぞろいでしたので仙北市長賞の選定には苦慮しました。その中でこの作品を選んだのは、日本の素晴らしい四季折々の美しさをとらえていたからです。そして、自分たちの故郷を誇りに思う、そんな気持が醸成されるような作品であったからです。長期間にわたる撮影だったかと思われますが、その空撮と編集の技術が実に素晴らしかったです。
広田様、誠におめでとうございます!
続いて「審査員特別賞」の発表です。
提供: (株)アートシステム
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Mel Pierre さん
グルノーブル(フランス)ドローン歴:約10年
総飛行時間:約1,000時間
使用機体:DJI Mavic 2 Pro、Dauch Vega
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この作品は、優美な風景と生態系にスポットライトを当てながらコルシカ島の自然の美しさを紹介する一方で、壊滅的な火災による生態系災害の悲劇を浮き彫りにしています。緑豊かな森と絵のように美しい海岸線の美しさを描きながらも、山火事によって破壊されていく自然や生き物たちの生息地。この対照的な2つの映像から、環境保全の緊急性と壮大な地中海の島を守るための具体的な行動を呼びかけています。
ネイチャー部門の作品だが単に自然を称える映像ではありません。コルシカ島の自然や住民の豊かさを描きながら、ニュース映像をはさみ、火災によって失われたもの、その復興を願う、というストーリーが、ナレーションをうまく使って組み立てられていました。犬の何かを求める淋しそうな目、ポツンと立つマリア像、コルシカ(ムーア)の旗などのショットが効果的。世界的にも森林火災が多かった今年、気候変動を憂う心に刺さる作品。
Pierre様、誠におめでとうございます!
ここからは各部門の優秀賞を発表します。最初は「ネイチャー部門」です。
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LOVE.PHANTOM 宮川 和之 さん
Kazuyuki Miyakawa(北海道)ドローン歴:約3年
総飛行時間:約200時間
使用機体:DJI MAVIC3
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北海道の東の地、漁業の町、厚岸町で毎年6月中盤から10月にかけて行われる昆布漁。 その漁の始まりは北国の短い夏の始まりを告げるもので、迫力ある一斉出航の様子や干場に整然と敷き詰められた昆布の姿は圧巻です。 夏の到来と共に活気づく海の様子、自然と海の恵みを享受し生活の糧とし暮らす人々の様を空撮でとらえ表現してみました。
あっと驚く作品でした。北海道厚岸町にとってはおなじみの光景かもしれませんが、上空から見ると圧巻です。多くの船が一斉に出航する姿や干場に整然と敷き詰められた昆布の様子は、まさしくドローンでしかとらえることができません。港の活気づく様子や、自然の海の恵みを享受している人々の姿を描いた立派な作品だと思います。ありがとうございました。
宮川様、誠におめでとうございます!
続いて「クリエイティブ部門 優秀賞」の発表です。
提供: (一社)わらび座
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鈴木 博之 さん
Hiroyuki Suzuki(東京都)ドローン歴:約3年
総飛行時間:約35時間
使用機体:DJI AIR 2S
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「旅をシネマティックに」をテーマに、毎年ドローンとカメラを相棒に旅をしています。ドローンから撮影した秋田県仙北市の美しい紅葉とコバルトブルーに輝く田沢湖の映像は圧巻です!実は、こちらの作品は昨年の同映像コンテストに参加させていただき、新人賞をいただいた前日に撮影したものです。作品終盤に「新たなストーリーの始まり」を感じさせる演出も加えておりますので、ぜひ何か感じとっていただけたら嬉しいです!
この作品の制作者は、昨年のドローンフェスティバル2022で、新人賞を獲得された鈴木博之さんです。仙北市での表彰式までの合間で撮影されたということですが、仙北市の紅葉と田沢湖の美しい光景をドローンならではの映像で、見事にとらえた素晴らしい作品です。タイトルにシネマティック・ジャパンとあるように、美しい田沢湖の自然を背景に、旅をテーマとした、旅情あふれる作品に仕上がっていると思います。
鈴木様、誠におめでとうございます!
続いて「観光プロモーション部門 優秀賞」の発表です。
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寺澤 樹理 さん
Juri Terasawa(岩手県)ドローン歴:約3年
総飛行時間:約100時間
使用機体:DJI Mavic3
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1年を通じて様々な撮影を行い、その数々の素材を、岩手県内各地の四季を車で旅するように演出・編集しました。桜の名所や動物園などのオーソドックスな観光名所から、普段目にすることの無いであろう稲作や除雪の風景なども入れ込み、他の観光動画との差別化を図りました。また、山の多い岩手の表情がより魅力的に伝わるよう、撮影を行うタイミングについても日の出から深夜まで幅広く行いました。
この作品は、ドローンで撮影された美しい風景だけはでなく、観光プロモーション映像としても優れた機能を有する作品となっています。特に冬のシーンでは、岩手の美しいスキー場ではなく除雪の様子を紹介しており、地元の人々の生活についても表現しています。これらの要素を総合的に評価し、観光プロモーション部門の優秀賞に選出させて頂きました。この素晴らしい成果に、心からお祝いを述べたく思います。おめでとうございます!
寺澤様、誠におめでとうございます!
それでは、いよいよ「グランプリ」の発表です。
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片岡 勧 さん
Susumu Kataoka (広島県)ドローン歴:約5年
総飛行時間:約1,000時間
使用機体:自作機 CineClover85lite
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米どころ東北地方。その流通を支える米袋の製造過程を、マイクロドローンで撮影しました。米消費の減少により、米袋の需要が縮小しています。この中で、シコー株式会社の白石新社長はオモロイ独自性を求める成長戦略を模索。工場内部の様子にエンターテインメント色を添えた動画を作ることに決定しました。特に1分35秒のシーンは必見。東北から米袋の面白さを発信するべく社長・社員・パイロット全員で取り組んだ映像作品です。
米袋の製造過程を描くという題材の新鮮さと、マイクロドローンを使って撮ることでこんなにも面白くなるというドローンの新しい可能性を見せてくれました。さらに全編をワンシーンワンカットで撮るという撮影技術の巧みさにより、完成度の高い作品となっています。ドローンの映像がこんなに面白く、エンターテインメント性があることを再認識させてくれました。題材はまだたくさんあることを示してくれた非常に意義のある作品です。
片岡様、誠におめでとうございます!
過去グランプリ受賞作品Award
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2021年Stars on the ground
“Yokkaichi city” -
2020年elude
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2019年THE SNOWFIELD:
A JOURNEY INTO THE WILD -
2018年Festoon Island Japan
~花づな列島、日本~